白藤合宿!

霧雨が降る南魚沼市小出ICの高速バス停に、白藤プロジェクトのメンバー12名が降り立ったのは23時過ぎ。金曜日の最終の授業を終えてから新潟へ向かいました。これから2泊3日の合宿の始まりです。
開始!
翌日も雨が降る中でのスタート。第5期リーダーの高橋菜里さんの挨拶から始まりました。この日のために、合宿所として宿泊施設、足踏み脱穀、そして、食事の用意など全てを「めし徳」の山崎夫妻にお世話になりました。脱穀機
まずは、9月に稲刈りをしエコ・ライス新潟で「はざかけ」をした稲の束を、昔懐かしい「足踏み脱穀機」で脱穀します。この作業は楽そうに見えますが、踏み込み脱穀機との体力勝負。ちょっとでも気合を抜くと持っている稲の束が脱穀機に巻き込まれ危険です。
籾選別
脱穀の後は、「とうみ」を使い籾を選別します。風力を使い実の入った籾と軽くて実が入らず「種籾」にふさわしくない籾とに選別をします。この作業を丁寧に行わないと来年の苗を育てるときに生育が揃わなかったり、発芽不良を起こします。
廣井親子
選別して良品の籾をさらにごみや籾殻を取り除きます。米味噌仕込みの指導をして頂いた山崎醸造㈱の廣井さんが高校生の娘さんと参加。子供の頃に親から教わった「み」を使かい、籾を器用に選別していきます。
たたく
脱穀が済んだ藁は、大きな木槌を使ってひたすら叩きます。これは、藁をやわらかくしてワラジを編みやすくする重要な作業。疲れるからと手を抜くと後で苦労します。しかし、肩が・・・、握力が・・・。単調で、且つ、体力的にもきつい作業工程です。
善兵衛さん
2年前にわらじ作りを教わった「善兵衛さん」に今回もお願いしました。足踏み式脱穀機も善兵衛さんの貴重な農機具をお借りしました。この足踏み式脱穀機は、10/19に中野区立上鷺宮小学校でもお借りして小学生と共に脱穀体験をします。
善兵衛さんは口では教えてくれません。学生は最初善兵衛式の教え方に戸惑っていましたが、黙々とワラジを編上げる姿を見て、見よう見まねでワラジ作りに励みました。
うどん作り
白藤プロジェクトの家政大生が新潟に来たら、やはり、商品開発をしなければ。今回、魚沼の飯炊き名人の山崎徳男さんの協力を得ているからには、「ごはん」で新しいもの、そして、アレルギー対応の昼食にトライしたいとのことで、米のみの「ごはんうどん」を試作することに。
炊いたご飯と米粉で100%米のみの原料のうどんを作る。そして、汁には学生が山崎醸造で仕込んだ「米味噌」を使い「小麦・大豆」を使わないうどん作り。
新潟総合テレビ(NST)が調理風景を密着取材。
岬さん子供抱く
合宿には、越後湯沢の「赤ちゃん一時避難プロジェクト」で知り合った福島県から新潟県に避難してきている2組の母子も参加してくれました。3年生の鷲田岬さんが避難している幼児と一緒にわらじ作り。
BBQ
10/15の夜はBBQで懇親会。ガトウ専科の松井社長とパテシエの高野さん。わんぱくアトピッ子クラブの高野さん母子も参加。準備から地元の佐藤さんが朝取れた貴重な「イワナ」を持参。早速、塩をふって炭焼きに!最高に美味しい!
魚野川を望みながらのBBQなんて贅沢!
高野親子
ガトウ専科のパテシエ高頭さんはこの合宿のために、「小麦・卵・乳」を使わない「マロンタルト」「イチゴスペシャル」を差し入れてくれました。これには、わんぱくアトピッ子クラブの高野さん親子は大感激!
「食物アレルギーの子供がショートケーキを食べられるなんて!」と大喜び。
あまりの嬉しさに翌日、新潟市の自宅に帰る前に長岡市のガトウ専科のお店で、夏に学生と開発した「ソイベリー」を食べて帰ったそうです。「お店でケーキを家族一緒に食べられる日が来るとは思いませんでした」のメールをもらいました。
この感激があるからバリアフリーな食品の開発はやめられません。
朝食
朝食から「魚沼コシヒカリ」のごはんをたらふく食べて2日目のワラジ作りを開始!
鈴木あすみ
白藤プロジェクト第4期で今年卒業した鈴木明日実さんは仕事を終えてから夜中に到着。2年前にも善兵衛さんにワラジ作りを学びました。さすが経験者。あっという間にワラジを作り上げました。
みそにぎり
昼ごはんは魚沼コシヒカリに贅沢に味噌タレを塗っためし徳特製「みそにぎり」。絶妙な味としっとり感の歯ざわりは最高!鈴木明日実さんは山菜おこわに加えて味噌にぎりを4個。そして、残った味噌にぎりをお土産に持ち帰りました。そう言えば、2年前のワラジ作りの時もよく食べていたよなぁ・・・。と思い出しました。
外でわらじ作り
2日目も時々雨が降られ天候に恵まれませんでした。魚野川の向こうには雄大な越後三山が見渡させる風光明媚
な場所ですが、次回にお預け。しかし、大自然に囲まれて開放的な気分でワラジが作れました。
わらじ
1組以上ずつワラジが編めました!自分の足のサイズに合わせた世界で唯一のオリジナル。しかも、材料の藁は田植えから稲刈り、はざかけまで自分の手で育てたもの。感激しないはずがありません。
集合写真
今回の合宿も大勢の人達のて頂きました。関係者の皆様ありがとうございました。
そして、今回の経験を上鷺宮小学校の子供達に伝えて参ります。