小学校での米づくり

小学校での田植え 小学校での田植え

2001年より毎年、東京都中野区等のいくつかの小学校で、校庭の一角に8畳ほどの田んぼを作り、「米作り」(田植え、稲刈り)を指導してきました。

中野区のこの小学校とは、1998年頃に武蔵台小学校の父兄から「種もみ」や「苗」を分けてほしいと頼まれ提供したところ、学校から「田植え、稲刈りを指導してほしい」と依頼されてからの長いお付き合いです。

新潟で農業を学んだ大学生が小学生に「食」を伝える『食育の循環』活動

2008年からは、5年生の総合学習で「お米作り」の補助を、「白藤プロジェクト」の大学生が主体となって行いました。

「白藤(しらふじ)」は、江戸末期から昭和初期にかけて、新潟県で育てられていた酒米。丈が高く機械による刈り取りが困難で倒れやすく、また収穫も多く見込めないことなどから栽培されなくなった、この幻の酒米「白藤」を、東京家政大学の学生達と共に復活させたのが「白藤プロジェクト」です。(詳しくはこちら

そして、「白藤プロジェクト」によって新潟で農業を学んだ東京家政大学の学生が、「どうせなら実際に新潟の農業を学んだ私達が小学生に教えたら最高の食育になる」とのことで、指導を担当。この活動を「食育の循環」と呼び、近年まで当社が主導して行ってまいりました。

また「収穫後の米文化」についても学んでいきます。2009年からは、低たんぱくの品種「春陽」の栽培から「食事と健康の関係を学ぶ」カリキュラムなども行いました。その他、米粉を使った様々な商品(「米粉クッキー」「米味噌汁(大豆不使用)」「米粉パスタ」など)で「田んぼを丸ごと愉しむ!」と題した調理実習など。

小学校での田植え(講演) 小学校での田植え(講演)

新聞にも多く取り上げて頂きました。

新潟農業の若き後継者が伝える昔ながらの農法からICT利用の最先端農法まで

2019年には、新潟県期待のお米「新之助」を学校田に植えました。7月これらの草取りに、有機栽培で飼っているマガモと「アイガモロボット」を連れて行きました。指導を担当するのは、最先端のICTを取り入れながら環境にやさしい農業を実践する新潟県山田錦協議会の若い後継者たち。新しい農業実践者とのふれあいをきっかけに学校の田んぼから日本農業の新たな後継者が生まれてくれると、これほど嬉しいことはありません。

また近年の座学では、地震、台風など自然災害の多い日本に多くの国から観光に来られていることを踏まえ、宗教に配慮した食、そして持病やアレルギーなどにも配慮した「食のバリアフリー」についても触れています。

当社の米輸出先でもある中東ドバイや欧州フランスの街並み、お店、展示会などの写真にも目を輝かせ、たくさんの質問が飛び交います。

秋にはお楽しみ、うれしい収穫と甘いポン菓子!

そして同年、これらの活動が認められ、文部科学省の「平成30年度青少年の体験活動推進企業 審査委員会奨励賞」に当社が選ばれました。

表彰式会場に展示するポスター

表彰式会場に展示したポスター

これからも、次世代の子供達の憧れの生き方となるような農業、IoTやドローン、ロボット、人工衛星とGPSなどの最先端技術を活用した米づくりから、バリアフリーに全世界のマーケットへ直接届ける「おこめのあした」を目指し、この活動を続けていきます。