春が到来! 苗ピンチ! ゆきの精編
「今年は苗づくりを失敗する生産者が続出するかも・・・。」という予感が的中!
夕方、三条市の生産者から電話があり、
「ゆきの精の苗がまばらにしかでない。どうしよう・・・。」
翌朝一番で確認に伺う約束をしました。
芽が出ない理由は沢山あります。
種そのものに原因がある場合、ウイルスやカビにやられる場合、小動物や虫にやられる場合、
急な気温の上昇で苗が焼けて(温度に負けてかれる)しまう場合、
逆に急な低温で枯れてしまう場合などなど・・・。
プール育苗で苗づくりをしています。
ハウスの中をプールのように水を張って、
昔の水苗代の現代版です。
苗箱を観察します。
5粒に1粒ぐらいしか芽が出ていない・・・。
土を見ると「カビ」っぽい感じはしますが、
原因はわかりません。
今年は昨年の集中豪雨により山間部にある「種場」が水害被害を受けて、
全県的に種が不足しています。
特に「ゆきの精」はエコ・ライスが注文した数量より260kg足りず、
本当に困っています。
生産者の方にはH22年産(一年古い)の種籾の余り25kgを置いてきました。
再度、種まきをすることになりました。
帰ろうとしたら生産者の農作業小屋の屋根の板金を貼り直している。
もしやと思い「先日の爆弾低気圧で屋根が壊れたのですか???」との問いに、
「風にやられたよ。苗は出ないし踏んだり蹴ったりだ・・・。」。
昨年は水害で田んぼが水に漬かってしまい全滅した田んぼが何枚もあったので、
2年連続の自然災害にあっている生産者でした。
やっと春の陽気。この天候が続くことを願うばかりです。